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ご挨拶

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ご挨拶

産業競争力懇談会は、2006年に企業の有志による任意団体として発足して以来、我が国の産業競争力の強化に資する多くのプロジェクトを国に提言しています。これまで当会を主導し、会の発展のために、大きなご尽力をいただきました皆様に、心より敬意と感謝を表したいと思います。また、会員の皆様におかれましては、日頃より会の活動へのご理解と多大なご協力を賜り、深く感謝申し上げます。

今回の新型コロナウィルスによる感染拡大は、地球規模の人間社会共通の問題となっており、地球や人間社会、企業活動さらには国力というものの在り方について、持続性や継続性、そして強靭性の観点から抜本的な見直しを迫られる機会になっています。
そして、100年前のスペイン風邪の時には無かったICTの力が、人間社会の活動を時間と場所の制約から解放するという大きな役割を果たしており、その結果として、リモートワーク、リモート学習、リモート医療等々と、場所や時間を意識せずに、個の主体性や意志に基づいた価値の創造や享受が実現できることが確認されました。
AIや5G通信を含めたICTの力により、人間社会は、情報を価値源泉として主に局所最適型ソリューションを創造していたSociety 4.0から、データを価値源泉として、スマートな社会を実現する全体最適型ソリューションを可能とし、より効率性が高く公平な社会であるSociety 5.0の実現に向けて動き始めています。

この様な中、人間社会の持続性に資する価値を創造・提供する役割を担う企業は、人間社会の長期ビジョンを自らが創り、それを提示して行くことが求められます。これこそが、企業活動の、そして国家としての産業競争力の源泉であると私は思います。
産業競争力懇談会は、業種横断的な検討や産学連携により社会実装をめざす政策提言活動をする集まりです。人間社会における安全、安心、公平、そして効率的な全体最適の実現に向けて、そのゴールとなる高い目標、すなわち"Key Goal Indicator"を示し、その実現に向けた人間社会でのコンセンサスを形成するという観点で、ますます重要度を増す活動であると認識しています。
単独の企業だけでは取組めない協調領域や、社会課題の解決に資する具体的プロジェクトの提案を、会員企業やステークホルダーの皆様と推進してまいりたいと思います。

今後とも、皆様の絶大なるご支援、ご協力のご継続をお願い申し上げるとともに、本会の活動を通じて人間社会にさらなる進化が導かれることを切に期待いたします。

一般社団法人 産業競争力懇談会(COCN)
理事長 遠藤 信博